蓄積されている情報を利用した、UIの使い勝手向上の方法を考えてみる
すでに蓄積されている情報を利用した、ファインダビリティ向上・CS(Customer Satisfaction = 顧客満足)向上の方法を検討してみます。
サイトを運営していると、いろいろデータが蓄積されてきます。次々と新作が発表される商品データであったり、ユーザーのログであったりです。
それらデータは、主に次の販売戦略を練るために利用すると思います。
そのデータ、販売戦略だけでなく、UIの使い勝手向上に利用することも可能なのではないでしょうか。
サイトを運営していると、いろいろデータが蓄積されてきます。次々と新作が発表される商品データであったり、ユーザーのログであったりです。
それらデータは、主に次の販売戦略を練るために利用すると思います。
そのデータ、販売戦略だけでなく、UIの使い勝手向上に利用することも可能なのではないでしょうか。
ファインダビリティ向上には、「ユーザーはどうやって、自分に有用な情報を選び出しているのか?」を知る必要があるわけですが、わざわざ利用者アンケートのような手間のかかる調査をしなくても、すでにそれを知るためのヒントが、データベースには隠されていると思います。
たとえば、旅行の宿泊施設を選ぶとき。どんな検索項目があればファインダビリティ向上につながるでしょうか。
例として『楽天トラベル』でキーワード「掛け流し」で検索し、表示された上位20施設の情報をチェックしてみました。
すると20施設のうち、13施設が食事場所(部屋食か食堂か)についての情報を掲載していることに気づきました。これだけ多いということは、施設側が「食事の場所も重要な判断材料だ」と思っているからではないか?と考えることができるわけです。
このように、商品データベースからも、ユーザーの動向を知るために情報が見つかったりします。
次に、ユーザーログとデータベースの内容とを組み合わせることによってファインダビリティ向上を検討する方法を、『Amazon.co.jp』を例にして考えてみます。
たとえば、あるユーザーがamazon.co.jpでPHP初心者向けの本を探していたとします。
「PHP 初心者」で検索したら☆5つの、ある本がヒットしました。その人は、この本を買おうと思うのではないでしょうか。ところが、この本の情報がすでに時代遅れのものだったら…。
webの世界では技術の更新が激しく、一年前に大好評だった本が今では時代遅れな内容、というのはよくあります。それに気づかず☆5つだったから買ってみた本が、情報としては古くなっているPHP4だった、などということは実際にあるかもしれません。
amazon.co.jpでは発売時期がデータベース化されているわけですから、これをもっと検索手段に反映してくれたら、上記のような被害は少なくなるのではないでしょうか(※1)。
そのためには、
- web技術系の本は、ほかのジャンルと比較して、発売直後の売り上げ比率が高いことに気づく(運営担当)
- webの技術は進化の速度が速いので、価値の減価償却スピードが速いと予測(マーケティング担当)
- 顧客は、発売日が重要なソート条件だと思っているか調査(マーケティング担当)
- 重要なソート条件だとしたら、それをサイトにどう反映させるか検討(プロジェクト全体)
- 反映(開発担当)
といったフローでのサイト改良が行われる必要があると思います。
こうなると、ユーザーインターフェースのCS向上には、開発者や画面デザイナーだけでなく、マーケターや運営担当者の力も必要であることがわかります。
サイトの制作フローでよくあるパターンは
マーケティング担当 (開発決定) → 開発担当・画面デザイン担当 → (完成) → 運営担当
のような流れが多いと思います。
蓄積されたデータを利用してUIの向上を図るには、これをループさせてあげる必要が出てくるのではないでしょうか。
そして理想は、はじめからすべてのphaseですべての部署が絡むのような制作フローにする、ということになると思います。
※1
Amazonでは、詳細検索で発売日を検索項目に加えることができますが、ここでは例を挙げるためにこのように書いています。


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