未来のSNSのヒントが「ライフログ」にありそうだ
前々から「レコメンドはフォームで入力させずに行動から収集したほうがよい」と言い続けてきたわけですが、Web2.0さん経由で「ライフログ」というものがあるのを知りました。
簡単にいうと「ユーザーの行動をすべて保存してしまおう」というものですが、これ、ごく近い未来のSNSでは主流になりそうな気がします。
簡単にいうと「ユーザーの行動をすべて保存してしまおう」というものですが、これ、ごく近い未来のSNSでは主流になりそうな気がします。
SNSでほかの人とつながるには、共通のなにかがあることが条件になると思います。(SNS以外でもそうですが)
たとえば好きな音楽であったり、職場が同じであったり、学校であったり、趣味であったりです。
サイト側がそれを把握して表示するために、多くのSNSでプロフィールに「好きな音楽」というフォーム入力欄を用意しています。ここに僕なら「J-Pop」と入力します。
ここでわかるのは、その人の最も好きな音楽のジャンルだけです。
僕はiPodに、知人のメタルバンドの曲も登録しています。
しかしプロフィールに書くものが「好きな音楽:J-Pop」だけでは、そのSNS上で同じメタルバンドを聴いている人たちとつながる手段がありません。
コミュニケーション発生のトリガーはさまざまであり、「すでに好きな音楽の情報」もそうなら「たまーにメタルを聴いてるよ」や「メタル嫌い」というのも十分、コミュニケーションのきっかけになりえます。
それをわざわざ好きな音楽の入力をユーザーにお願いしておきながら、そのことが逆に有意な情報を失わせている、となれば本末転倒ではないでしょうか。
ユーザーから情報を引き出そうとするフォームが、これまでは一定の役割を果たしていたわけですが、今後はそうではなくなりそうです。
別の例も挙げてみます。
「好きな本:恋愛小説」と設定している人がいます。
でもこの人の行動ログを確認したら、毎日毎日、アイドルの写真集ばかり確認していたらどうでしょう。本人が入力した「恋愛小説好き」と、入力していない「アイドルの写真集好き」、どちらがコミュニケーションに使える情報でしょうか?
「情報のロングテール利用」とは、これらのことなのだと思います。
しかし現実問題として、今すぐライフログを実現させるのは難しいでしょう。容量もそうですし、技術的にもクリアするべき問題点は多そうです。
そこで、今すぐそれに近いことを行う手段として、ユーザーの普段の行動の中から、
- その人のキャラクターがつかめそうなもの
- サイトが把握するための手段が提供できるもの
に絞って情報を集めるのがいい、というのが現時点での妥協点になりそうです。
この条件に当てはまりそうなのが、音楽です。飲み会で初対面の人と交わすとりあえずの話題に「どんな音楽を聴いてるの?」ってやりますし。
last.fmやmixiミュージックを既存の「好きな音楽」フォームの延長線上として捉えてしまっては真価がわかりません。
それらをライフログのプロトタイプテストとして見てはじめて、真価とインパクトを理解できるのではないでしょうか。


Comments
私も智田さんに影響されて、この話を良く企画で出してました(真似っこ?)
これからも智田さんに目が離せませんw
SNSとかいう以前に、人とコミュニケーションをとる上で最も重要なのはプロフィールの内容だと思っているの。
ここで言うプロフィールは、本人が自分の経歴や趣味趣向や自分自身とはどういう人物ですと、詳細に書くこと。
「好きな音楽」などのフォームは、自分でプロフを書くのが苦手な人のための補助機能。
Web 2.0 でもなんでもいいけど、ツールに頼る前に、そういった啓蒙が大事だと思う。実生活でも、どんどん道具は便利になる一方で隣近所との挨拶もしないとか、もっともっとコミュニケーションの本質が忘れ去られてる気がするのですよ。