会員登録フォーム3つのポイントと5W1H(1)

かなり前に会員登録について途中まで書いておきながら、そのまま時間がたっていました。今回はその続きです。


mixiの独走で勝負あり、と思っていたSNS界ですが、『ソーシャルネットワーキング.jp』さんなどをチェックしていると、「まだまだ勝負はこれからだ」とばかりに、いまだ毎日のように新しいサイトが生まれていることに驚かされますね。


SNSをはじめとしたコミュニティーサイトでは、当然ですが会員数を集めることがとても重要です。
そのためにはマーケティングや営業、もちろんサイト自体の内容も大事ですが、わけても囲い込みの具体的な手段である「会員登録フォーム」は重要です。

会員登録フォームを作る上で注意するべき点はいくつかあると思いますが、わたしが特に重要視しているのは
  • 紙ベースよりも難しいのは論外
  • 登録フォームはニーズ合致判断の場所でもあることを忘れない
  • 入力し直しが不親切だと致命的

の3つです。
また、会員登録フォームを構築するにあたっては、二つの視点があると思います。
一つは、「サイトのコンテンツが決まった時点で、ほぼ決まっている部分」です。
入力されるユーザーデータはデータベースに保存されるわけですから、フォームデータとDBテーブル構造はお互いに強く影響し合います。
サイトの規模が大きくなればなるほど、DBはあとからの変更が難しくなります。場合によっては、ユーザーテストの段階ですでに変更が難しくなっていることもあり得ます。従って、サイトの仕様が固まった時点で、登録フォームもある程度(もしくはほとんど)固まっていなければなりません。

もう一つは、「あとからでも変更できる部分」を考えることです。
たとえば、
  • チェックボックスにするかラジオボタンにするか
  • 名前欄とメールアドレス入力欄はどちらが先か

などです。変更してもDBの構造に影響が少ない部分、と言い換えてもいいですね。

今回は後者の視点から、構築する上での重要なポイントを具体的にどうしていけばいいのか、5W1Hの形式で考えてみようと思います。

これらはわたしが経験から得たノウハウ(というほど大したものではない基本的なものばかり)ですので、100%正解なわけではないと思います。
ご意見などありましたら、コメント欄やトラックバックでお寄せいただけるとうれしいです。


WHAT(なにを)


登録時になにを入力してもらうかを考えるのは、基本中の基本です。
当然ですが、入力してもらう項目が少なければ少ないほど、登録フォームはシンプルになり、ユーザーの作業も減るわけですから、会員登録画面での獲得漏れも減ることになります。

その項目は、必要か?


1.IDとメールアドレスを分ける必要はあるか?

多くのサイトでは、ログイン時にIDとパスワードを入力します。どちらも、本人と他のユーザーとを区別させるための項目です。
一方で、ほとんどのサイトで、会員登録時にメールアドレスの入力を求めてきます。

メールアドレスは、(特別なサービスを使わない限り)同じアドレスが二つ存在しない、つまり「ユニーク」という機能を持っています。そして、すでにユーザーとアドレスとが結びついている、という特徴があります。
他の人が使うことはないわけですから、いたずらでもされない限り、メールアドレス入力時に「そのアドレスはすでに他の人が利用しています!」とエラーが出ることはありません。

一方IDだと、仮に他の複数のサイトで普段から使い慣れたIDがあったとしても、かならずそれがどのサイトでも利用できるとは限りません。メールアドレスと違い、いつでもどこでも、普段から利用しているものが今回も使えるとは限らないのです。

そもそもID自体が、ユニークなコードによるユーザー管理を目的として存在しているわけです。しかしそのユニーク性において、メールアドレスより明らかに劣っているのです。
ですから、一定の条件化においては、IDとメールアドレスを両方入力させる必要はないと考えられます。
「一定の条件」とは
  • URLに使ったりしない
  • 他のユーザーにメールアドレスを公開する必要がない

などです。

そもそもIDとはサイト運営者が管理しやすくするためのものであり、それが存在することによってユーザーが受ける恩恵はほとんどない」ということを頭にとどめておくべきでしょう。

2.入力項目を見たユーザーが、その目的を好意的に類推することができるか?

とある有料メールソフトを購入したときのことです。
このソフトはインストールした段階では基本的な機能しかありませんが、公式サイトから無料のプラグインのダウンロードすることにより、かなりの高機能にすることができます。
ダウンロードには会員登録が必要です。登録画面を開いてみると
  • 住所
  • 趣味
  • 血液型
  • 学歴

およそメーラーを使うのに必要ないだろう、という項目がたくさん。
しかも住所や血液型は、入力必須項目。さすがに「なぜ?」と思ったものです。

サイトでも同じことが言えると思います。無料のwebアプリケーションを利用するのに、本名や住所の入力が必要だとは思えません。
運営側からしたら仮に必要だったとしても、ユーザーもそう思わないことには、サイトに対する印象が悪くなることにかわりありません。

趣味の入力を求めるサイトは多く存在します。
ただその入力欄がぽつんと存在すると、「オレは会員登録をとっととすませたいのに、このサイトはアンケートを強要してくる」と思われてしまうかもしれません。
逆に、ユーザーに「この趣味の項目を入力したら、きっとこんなメリットがあるんだ」と思ってもらえるような工夫をすれば、一転してこの項目は「入力したくなる項目」に早変わりします。

また、入力したくなくても、「このサイトは有料だから、個人を特定するために本名の入力が必要なんだな」といったように、入力が必要な理由を納得させることができれば、少なくとも大きな減点要素にはなりません。

その入力項目に対してユーザーが受ける心証を少しでもよくする工夫が必要でしょう。

3.サイトの特徴を表した登録項目になっているか?

会員登録フォームが簡潔に構成されていると、ユーザーは、「きっとサイト自体も簡潔で使いやすいのだろう」と思ってくれます。
逆に、複雑怪奇な登録フォームに対して、「登録はこんなだけど、サイトはきっとスッキリしているだろう」と思ってくれることはまず考えられません。

ユーザーは、会員登録フォームからも「このサイトではなにができるか?」を判断します
つまり登録フォームは、ただユーザーの情報を収集するためのものではなく、ユーザーが「このサイトは自分のニーズに合っているか?」を判断する、重要なページであると言えるでしょう。
従って、登録フォームを構築するときは、それらを頭に入れながら項目を選択する必要があると思われます。



長くなりましたので、この項、続きます。
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